2012-06-13 Wed
こんにちは、ハタケヤマです。6月10日、被災地へピアノをとどける会設立1周年記念コンサート「数寄屋橋音楽会inSENDAI」300人を超えるお客様にご来場いただきました。会場の消防法により、お席を十分にご用意できず、多くの方に立見いただきましたこと、心よりお詫び申し上げます。
![138727821.v1339425906[2]](http://blog-imgs-56.fc2.com/s/u/k/sukiyabashi/20120613165425b3c.jpg)
仙台市内はもちろん、宮城県沿岸部から津波で家を失って仙台に移住した方や、当日わざわざ気仙沼から聴きに来てくださった方など、実際に震災の被害にあわれた方々が多く来て下さいました。
これまで、銀座で活動してきた数寄屋橋音楽会ですが、被災地で直接エールを送らせていただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

また「とどける会」からピアノを譲り受けた学校関係者や個人のご家庭の方なども沢山お越しくださいました。
支援を受けた方から、その喜びの声を聞けるのは、支援活動をしてきたスタッフにとって何よりも嬉しいことだと思います。
演奏の合間には「被災地へピアノをとどける会」「数寄屋橋音楽会」のこれまでの活動の様子をご報告しました。
これからも数寄屋橋音楽会は「被災地へピアノをとどける会」を応援していきたいと思います。
さて、それでは音楽会の模様を

トップバッターは仙台の大御所演奏家のお二人。
元仙台フィルコンサートマスター渋谷由美子氏、とどける会実行委員長・庄司美知子氏の静かに祈りをささげるような「G線上のアリア」で始まりました。品格と風格ある演奏でした。

この数寄屋橋音楽会のミューズ!ハンダ里加さんが東京から駆けつけ、素晴らしいピアノソロを演奏。鎮魂のバッハ、シューベルト、そしてこの音楽会に参加できた感謝の気持ちの「愛の夢」、そして最後は復興のエールの「英雄ポロネーズ」でした。演奏の前には、ハンダさんより東北の皆様に心温まるエールのメッセージをいただきました。

休憩を挟んで、再び仙台のベテラン演奏家、勅使河原真実さん、志賀恵子さんによる2台ヴァイオリンの情熱的なチャルダッシュや日本の歌。やはり日本の歌は心が洗われます。

宮城教育大学で音楽を学ぶ鴫原葵さん(sax)、最上陽子さん(CL)、太田陽子さん(Pf)。
天井の高い空間に、サックスやクラリネットの明るく優しい音色がどこまでも広がっていきます。

そして、3月に東京でも大きな反響のあった気仙沼高校2年・小野寺正法さんが登場!
会場に響き渡る小野寺さんの若く清々しい歌声。
生まれ育った町、気仙沼にささげる曲「この町を通れば」を熱唱。
再び大きな感動につつまれました。

また3月に引き続き、小野寺さんの伴奏をしてくださったピアニスト・榊原紀保子さん。
石巻で津波に流された反物をリメイクしたドレスで登場。榊原さんの被災地を応援して下さるお気持ちがとってもよく伝わってきました。

受付では宮城県南三陸町歌津で被災した渡辺千香さんが、これまでの支援への感謝の気持ちをこめて編んだミサンガを販売。そのひとつひとつに渡辺さんからの手書きのメッセージが添えられています。
![1339397118[1]](http://blog-imgs-56.fc2.com/s/u/k/sukiyabashi/20120613182138512.jpg)
最後は会場の皆様から大きな拍手をいただきました。
そして外を見ると、そこにはうっすらと虹が!!

その虹は、復興を願う演奏家たちと被災地の皆様の心を結ぶ「かけ橋」だったのかもしれません。
ご来場の皆様、本当にありがとうございました。
![556766_313032672114036_1576346913_n[1]](http://blog-imgs-56.fc2.com/s/u/k/sukiyabashi/20120613182354424.jpg)
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